Matteo Rizziさん インタヴュー6
今回は特に面白い内容です。
作曲家ならではの逸話が語られてます。要チェックですよ!


6)マッテオさんが作曲した曲ではどれが一番お気に入りですか?

6)超ヤバイ質問ですよ(泣)
一番好きな曲はまだ生まれていません。いや、一番好きなのは…まぁ、それより、よく出来たなぁとか感じる曲のことですね。最初から、パッと頭の中で湧いてきた時から「コレがいい、コレで行こう」と感じさせてくれる曲ですね。
ある意味で、それに当たるのは、例えばChemical Loveじゃないでしょうか。
ちょっと可笑しい逸話があるんですが、ミラノから列車で帰る途中、せっかく本を持っていたのに読む気分にもならず、CDを聴く気分もならなくて、何も考えずに、眠るような頭の中は次から次へAメロ・Bメロ、(作曲的には特にBパートに満足)そしてサビ… 何かいいアイデアが自然に構成させてくるような感じで、和音だけではなくて、Aメロのあのシンセサイザーの動きも、あのサウンドも、あの歌い方まではっきり感じてきましたね。んで、思わずボ〜っと「来た!キタ〜〜〜!!」と、日本語で。となりの人が 「あ、危ねぇヤツだな」って思うぐらいの顔がしてて(っていうことで、僕は別の号車へ…)
次の日からホームスタジオでアレンジしながら曲を楽しく育てていくような感覚はありましたね。
本当に、細かいとこまで頭ん中で決めたので、すっきりしてすっごく楽しかったんです(珍しいことです!)。
全然問題なく、頭にUSBが突っ込んでくるかのように音がMIXERまで溢れてきてデモの制作をしました。
曲全体のチェック段階に入って、自分の感じる歌い方による強調させるべき部分とか声のダイナミックなどについてちょっと考えながら、ためしに意味のない英語じゃない英語で歌って、サビの部分なぜかChemical Loveって言葉が出てきました。
こういう言葉は音みたいに曲に何か影響させるのではないかと思って、デモのタイトルに選び、クララさんも良いと思っていたのでタイトルも残されたんです。リリースされたものよりデモの方が僕の好きなトランスっぽいサウンド、シンセサイザーの重ねによるパワーが特色だったんですがGelmettiさんのプロデュースされたのもパワーが十分に出て、Gelmettiさんのカラーもはっきり出ると思います。
音色や音の使い方から見ると、One Life One Destiny、Obsession、Shattered Dreams、Eurobeat Kind Of Loveは今まで僕が制作したデモと99%同じなので、Deltaさん達のように作者の意見をそんなに大切にしているプロデューサーとは今まで会ったことがないと思って、大変感謝しています。
ある場合は曲のテーマや歌詞まで!…High School Teacherって曲ですね。
英語のよく分からない僕ですし、歌詞をつけるのも苦手ですが、時々「こうなったらいいな」って、良いアイデアが出てくる時が有ります。
で、現在の高校生と学校の問題について記事を読んだ事がきっかけで、先生っていう役割大変だな〜とか思いながら、先生をスーパーマンみたいなキャラクターとの比較をしていました(笑)。ハハハッ
曲の話題を決めた、決めた…何が決まったんですか!
冗談の好きなローランさんにこういう可笑しなヒントを言葉で説明してあげたら「マッテオ、また変な曲が…(笑)」って言われるはずだろうと思って。
じゃ、音楽の説得力で説明してみようと、テーマをフレーズから分かるようにしたいと思っていました。それでCDを送った時に封筒の裏側の発信人の名前の代わりに“High school teacher see, high school techer say, working for your life and future's way”と。(笑)
結果はローランさんも同じイメージにはまって制作されたんで、サビに封筒の言葉まで使って下さって今でも信じられません。イントロの話し声とギャルのコーラスやハンドクラップスなどはローランさんの素晴らしいアイデアです。
っていうことで…これ、運動会で流れるでしょう(爆)。

はい、えーと、あとは…別の曲 別の逸話…

今もよく覚えています、すっごく腹立ち立ち立ち出来事がありました。ある日、家を出ると小猫二匹がいました。…まーた誰か小っちゃいニャンちゃん捨てたんじゃないか!!
前の日も道にあるゴミ箱からにゃ〜んにゃ〜んと、猫の泣き声。
毎年毎年春ぐらいに入るとわざわざ田舎まで小猫を捨てに来るバカな奴が!
でね、すっごい腹立ち立ち、その気持ちを伝えようとしたのはPower Of Desperationという楽曲です。
この場合もデモに付けたタイトルが残されてよかった。クララさんの歌詞も超ピッタリ。
しかし音楽だけでも聴けば分かるでしょう。
Aメロは「何かイヤな事が起こった」、
Bメロは「見ちゃいられん もうたまんない、怨みより生み出したエネルギーを溜めて」、
サビは「打ち砕き〜!!死ね〜」。
まー、いろいろありますね、曲の舞台裏。(笑)

すみません、本題に戻ってつまんで言ったら、一番好きな一曲はないんですね。
Promises、One Life One Destiny、Chemical Love、Obsession、High School Teacherなど「安産」で生まれた曲、ある舞台裏によって時間がたっても忘れられない曲もありますけど、もちろん「難産」で生まれたのも多いんですね。
毎日作曲に苦戦中で、手が痛くなるまでピアノを何時間も弾いても、何日たっても何も出てこない苦しい時もよくありますよね、
で、やっと何か出てくると、平凡なメロディーばっかりだし…自分でバシバシ叩きますけどしかたないもんね!
たとえば、リリースされたStop Loving Youって曲は、なんでリリースされたのか。
サビは全然関係ありません、いきなりペタッっと貼っちゃったハッピーのサビって感じですけど、Bメロと関係がありません。 
ま、そんなこと言いながら別々の方がいいかもしれません。
……いや。今ききました。別々の方じゃない、不味い曲です。申しわけありません!
やっぱり難しいのは「平凡」の壁を越えて、自分らしさを伝えるという点です。
Stop Loving Youのサビはその壁が越えられなくて「平凡」に落ちてしまった気がします。
「平凡」というと、ある楽曲のAメロの最初の小節を聴いただけで、うん、わかった、やっぱり後は必ずこうなって、コードはこう変わって、サビは必ずこうなる
…つまり聴く前に聴いた曲ですね。この問題点はEurobeatだけではないと思います。気づかなくていっつも同じ事を繰り返す危険は非常に高いです。そういう訳で、曲は最後まで「これからどうなってるんだろう?」って感じさせるようにしなければならないと思います。
ですから、外の作者さんたちの曲を聴いても、「ヒットだから」同じスタイルで、同じサウンドで作ろうっていう考え方は危ないと思います。「作者だから」自分の中のどこかにある自分らしいスタイルを育ててヒットになるように頑張ばることが◎だと思います。
聴き手がクレジットを読まずに「これ、マッテオの」と感じたら、僕はとっても嬉しいです。好き嫌いは個人的ですけど、自分らしさを伝えるようになったら作者の何よりのGOALではないですか。
絵画もそうですね、例えばピカソの絵、好きか?嫌いか?好みの問題は別に、とにかく取り違えようのないピカソらしさですね。
納豆もね、僕は納豆は嫌いですけど、上戸彩ちゃんの納豆の食べ方が最高だもん。彩ちゃんらしさナットウNo.1!!(危)

…はい、早く次へ。

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2006年、Delta一番のヒット曲、Chemical Loveの誕生秘話などファンならずとも楽しめる今回のインタヴュー、
マッテオさんの人柄、愛の深さが伝わってきますね。
益々応援したくなっちゃいます。
特に列車内でのキタ〜!って日本語で仰られたのは、微笑ましいですよね(笑。
後は、腹立ち立ち立ち出来事って書かれたのは爆笑でした(爆。
(可愛らしいですよね(笑))。
でも、それを知った後、久しぶりにPower Of Desperationの歌詞を見ながら、曲を聴いた時、マッテオさんの悲しい怒りをヒシヒシと感じ、熱いモノがこみ上げて来ました。
人間の勝手な理由で、命を粗末にする事は絶対に止めて欲しいですね。
それぞれの曲にも命が有り、様々な舞台裏が有ります。
以前、私が悪口だけのイタズラなレヴューには反対と言った理由がこの辺に有ります。
激励にもならないお粗末な言葉の暴力は失礼です。
まぁ、私と交流の有る方は皆さん良い方なので、こういった内容は無いので、安心ですが(笑。
Matteo Rizziさん インタヴュー  TB(1) CM(8)
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