さて、今回はマッテオさんインタヴュー第二段。
お題は、
2)マッテオさんがDELTAで音楽活動をする事を決めたきっかけは何ですか?
2)単に言うと、Claraさんがチャンスを与えてくださったからです。
でも、今考えれば、クララさんと出会ったそのきっかけも運命が作ってくれたんじゃないかと思います。
僕は「ユーロビート」という言葉を聞くこともなかった何年前の話ですが、
日本から帰国して、日本のレコード業のためにも音楽活動をしてみることを思い付いた1998年の末。
新曲のデモを作って日本の全レコード会社に送りました。全然コネがなくても遅かれ早かれお返事が来るのだろうかと期待してましたけれど…シーーン、
「返事がなかなか来ないな!」。
頭の固いぼくは、以前はイタリアでもそういう困難があったと思い出し、2001年まで新曲を作って全レコード会社へ送りつづけましたけれど…シーーーン、
やっぱり返事が来ませんでしたね。
そして、ある夏の日、お母さんから電話がありました。
「日本で歌ってるイタリア人の歌手、先程テレビで見たわ。君の知り合いでしょう…マントヴァ生まれのAlessandraさんとかいう方だそうです。」
(*o*)「エーッ?!ウッソー?!いや、知らないけど一時間以内に知合いになるぞ!」と。
手がかりは「アレッサンドラさん・マントヴァ」だけでした。
手当たり次第探すしかないから、すぐにマントヴァにある全レコーディングスタジオに電話しました。
3年の希望や失望より生まれたパワーをこめて、遠慮なく「すいませんが、日本で歌手として仕事をなさっているアレッサンドラさんという方ご存知でしょうか」と、
いくつかの電話をかけて、ついに「ちょっとお待ちください」という答えがやっときました。
それで、その一週間後 RODGERS MUSICの最新スタジオでアレッサンドラ“DOMINO”さんと会って色んな話をしたりして、初めてユーロビートを聴かさせていただきました。
「すっごいよ、BPMがそんなに速い? 速すぎて聴き取りにくくって、楽曲の要素が明確にできません。」
言わば、メロ・和声・転調・サウンドとか、同時にちゃんと味わうことができなかったという。
作者としてその時まで dance musicにあまり興味のなかった僕はどうしようって迷ってしまいましたけど、
別の視点から見ると、ユーロビートそのものが日本人と音楽関係の仕事をするための一つの道だし、
このジャンルも分かるようになる機会もあるのではないし、いろいろ思っていました。
こうして、ユーロビート独自集中講座スタート!!
外のジャンルを聴かず、4、5ヵ月アレッサンドラさんに頂いたCDだけ何度も何度も聴きながら、そろそろ速いBPMに慣れて、ユーロビートだけが感じられるパワーを発見したり、ユーロビートによって哀愁も伝えられることも発見したりして、そろそろユーロビートにハマってきました。
次のステップは「よし、作曲してみようっか」ということになりました。
…難しかったですね、まだユーロビートのその一定の規則に従って作曲はできませんでした。ポップでもないダンスでもないユーロビートでもないハイブリッドスタイルのような結果だったんです(笑)。
2002年に入ってRODGERSさんたちにも、TIMEの Dall'Ora さんにもデモを送ってアドバイスをもらいましたが、実は自分自身も
その曲のどこか不安に思っているところがあって。でもドコが悪いか?ドコが良いか?…苦しかったです!
そうこうするうちに、何年前あるイタリア人歌手のために作曲したけど撥ねられたデモ曲の事を思い出しました。
それはPromisesでした。
DELTAさん達も訪ねようと思って、そのデモテープを持ってミラノの北、モンツァ市にあるアットホームな雰囲気のスタジオでクララさんと初めて会いました。
「ユーロビートではありませんが、この楽曲いいですね。Eurobeat version にしてみてください。」と言われていました。
クララさんが楽曲のユーロビートと合わない要素を無視し、「曲の心」が分かったと思います。
「曲の心」がOKなら、「ジャンル」は服装のようなものだけなんですね。
さあ、服をユーロビートスタイルに着替えましょう!
三日後に、メロディーとハーモニーを元にバスラインやいくつかのシンセのトラックを入れて、全曲のアレンジを仕上げました。
Claraさんが歌詞を付けて、Fogliaさんも曲が気に入ったのでそのままマスターを制作しました。
Promisesと共に生まれたのはDELTAさん達の互いの尊敬の気持ちも生まれたと感じてきました。
なんと、マッテオさんにユーロビートを紹介したのはドミノ姉さんだったのです。
これは意外でしたね〜。
そして私のユーロ人生でトップに君臨する超名曲「Promises」は当初、ユーロビートとして生まれた曲では無かったのです。
あんなに美しい哀愁メロディならクララさんも曲の心が理解出来るのも肯けますね。
次回のインタヴュー内容は、「マッテオさんの尊敬する音楽家は?」です。
お楽しみに。